· 

水辺の清らかな雰囲気や静けさを感じさせるもの

2025/7/2 , 6/25 & 6/18

写景盛花は、単に水盤に花をいけるだけではなく、風景や季節感を映し出す心の表現でもあります。

ヒメガマのスッと伸びる姿は、水辺に立つ静かな時の流れを思わせます。一方、カキツバタは、開放感のある景色の広がりをうまく表していて、風が通り抜けるような涼やかさを感じました。

目を閉じると、これまで湿原などで出会った花々や草木、その情景が浮かんできました。

どちらの作品も植物のもつ自然の美しさや風景性を引き出そうとする努力を感じました。写景盛花は、私の大好きないけばなです。技術の積み重ねはもちろんですが、「どう見せたいか」「何を感じてほしいか」が作品ににじみ出ていると、さらに魅力的になると思います。

改めて、私ももっと学んでいきたいと思いました。