<2017年度>らいおん組レポート

<2018.3.16>卒園式を迎えて 

 卒園式を翌日に控えて最後のいけばなは、ご覧のとおりフラワー・アレンジメントです。と、いうのは、卒園式終了後、それぞれの作品を各自そのまま持ち帰るためと卒園式を演出する文字通りの『花道』を作るためです。

 器の模様は、こどもたち各自が和紙を折り絵の具で染めた手作りのものです。カーネーションのピンク色、マリンブルーの水色それにスイートピーの薄紫色がまるでコーディネートしたかのようにマッチしていると思いました。

 作品が仕上がった後、私に合唱のプレゼントがありました。顔の表情、瞳の輝きもキリリと引き締まり、とても元気の良い歌声が素敵でした。

 夕方、再び保育園を訪ね会場設営している先生方に混じって演台の袖に祝い花をいけていると、らいおん組のみなさんがお花を見に来てくれました。みんな、いい笑顔です。

「ご卒園、心からおめでとうございます。みんな、かっこいい小学生になってね!」

<2018.2.21>やわらかな色合い、春を迎えるいけばな

 「おはようございます!」私の姿を見つけて元気の良い声が響きます。次々にお部屋に入ってくるみなさんは、テーブル上にある席札を確認して自分の席に着きました。字が読めます。それに、とても礼儀がいいです。

 「おのせんせい、このお花はカーネーション?」「これはスイートピーだよねー!」「どうして知っているの?」「だって、このまえ、おしえてくれたでしょ」「そうだったね。よく覚えていたね」「いろんないろがあるよね」「そだねー!」こんな風に、はきはきとしたやり取りが続き、興味がどんどん広がります。

<2018.1.23>「サァ、今年もみんなガンバロー!」「オーッ!」

 新しい年が明けて、初めてのお稽古です。昨春から始めたいけばな体験ですがすっかり慣れ、こどもたちはとても落ち着いた様子。

そこで、千代紙を使って扇を作ってみました。小さな手で紙を折る仕草は、すごく可愛らしく、しかし私が想像していたよりずっと器用で上手です。ちょっと説明しただけで、サッサっと仕上げてくれました。作成した扇は、お花と一緒に飾りました。

<2017.12.19>早く来い、来い、クリスマス (^^♪

 こどもの頃、楽しいことを待ちわびた記憶があります。例えば、遠足、運動会、お祭りやお正月。貧しく、食糧事情も今ほどは良くなかったのかごちそうが楽しみで指折り数えてその日を待ったものでした。物が豊富な現代のこどもたちもこんな風に待っているのでしょうか?

 さて、今年も残すところ、あと僅かとなりました。そこで、こどもたちに向かい「あと、一週間ほどでクリスマスだね!」と話すと、「エェ~ッ! 一週間じゃないよ。あと5日だよォ!」と、一斉にブーイングです。すぐに訂正しましたが、この子たちもやっぱり昔の私のように指折り数えて待っているんだァ、と思った次第です。

 Hoping you have a Happy Holiday Season!

<2017.11.24>明日は「生活発表会」の晴れ舞台です!

 雪の朝です。しかし、お部屋の中では、こどもたちの熱気があふれています。朝からみんなのテンションが高めです。あれっ! この高揚感は? そうです。答えは、翌日に「生活発表会」が開催されるとのことでした。道理でみんな張り切っているわけです。

もちろん、いけばなも展示され、保護者の方々や多くの皆様が見てくださいます。頑張らなくっちゃ。

 合唱も歌うとのことで、一足早く私のためにみんなで歌ってくれました。初めて聞く曲でしたが、歌詞にメッセージ性が感じられ、元気いっぱいの歌声はとても素敵でした。それでは、みなさんのこの気持ちをいけばなに込めて、できる限り華やかにいけましょう!  

<2017.10.20>二十四軒保育園あお組さんとの交流です!

 二十四軒保育園あお組のみなさんが、柏葉保育園を訪ねました。この日は、両園のこどもたちにとって楽しい交流の日です。あお組のみなさんは初めてのいけばな体験。出来上がった作品をそのままバスで持ち帰るため、先生方があらかじめ用意してくださった器に季節の花材を用いてフラワーアレンジメントです。

 いけ始める前に季節の移り変わりについてお話ししました。年長さんには少し難しい内容もありましたが、みなさんとても真剣に耳を傾けてくれて、感心しました。いけ終えた後は、こどもたちの緊張もほぐれたのか楽しそうな笑い声が聞かれ、いよいよ嬉しい交流本番です。来春、卒園する年長さんにとって、たくさんの思い出と経験、きっと貴重な一日となったことでしょう。  

<2017.9.26>色々な剣山(けんざん)といけばなのお道具

 今年のらいおん組さんに、まだいけばなの道具を紹介していませんでしたので、この日はその説明から始めました。

 まずは、色々な剣山です。大きくて重いもの、小さくて可愛らしいものなど形も色も様々なものを選んで持参しました。危険なことが無いように先生方がすぐそばで見守り、こどもたちには実際に手にとってもらいました。次は、鋸やテープ、針金(糸)など。こどもたちから歓声が沸いたのは”剣山起こし”です。倒れて曲がった剣山の針をまっすぐに直すと、「手品みた~い!」との声。

 その後、「たてるかたち」をいけましたが、花材には矢羽根薄がありましたので、季節感がいっぱいです。

<2017.7.27>夏とひまわり

 季節は移ろい、夏。園庭のハウスの中には組み立て式のプールが設営され、水遊びに歓声を上げ、楽しそうなこどもたちの様子がうかがわれます。傍らではこどもたちが世話をしている野菜(ナスやトマトなど)も随分成長して、間もなく収穫の時期です。こうした日々の様々な体験が、きっとこどもたちの心をも耕していくことでしょう。

 さて、ヒマワリは夏の代名詞です。お行儀よくテーブルに向かって座っているこどもたちの弾ける笑顔とヒマワリの花はよく似合い、元気が湧いてきます。今日の課題は、ヒマワリの花を自分の目の前で一周させ、花の表情を注視してもらいました。花にも『顔』があります。「よく見て、よく見て!」 みなさんの真剣な眼差しの先には、無限大の未来が・・・。

<2017.6.29>いけばなの始まりはいつかな?

 二回目のいけばな。保育園の二階へ階段を上り始めると元気の良い歌声が聞こえてきました。ハハ~ン、さてはみなさんの準備が整ったのかなと気持ちを集中させてお部屋へ向かうと「あっ、いけばなの先生だっ!」と、これまた元気の良い男の子の声。瞬間、みんなの顔がパッと晴れやかになったのを見て、歓迎してくれているという実感。嬉しいです。

 今日のお話は『いけばなのはじまり』。「むかーし、昔のお話です・・・」と語りかけました。何か少しでも理解できたかな?

 それから花ばさみの使い方を復習して、お花をいけます。すると「楽しい!」という女の子の声が。後片付けも重要です。大きなものは少し小さく切って、チラシに包んで捨てます。フムフム。みんな、上手にできましたね。 

<2017.5.23>「はじめまして、これから一年間、よろしくお願いします!」

  新しいらいおん組のみなさんと初めてのいけばなです。最初はちょっと緊張した表情でしたが、春のお花のクイズをしてみると元気な声で応えてくれました。しかも落ち着いた感じでお行儀もなかなかいいです。これならばこれまでと同じように花ばさみや剣山を使用しても安心です。

 初めに道具の説明をして、早速、花ばさみの使い方の練習です。蕨手(わらびて)の鋏を使うのはもちろん初めてですが、何度か練習していざ本番です。可愛らしい指を傷つけないようにいつもより先生方も多く来てくださってスタンバイ。

 これからの一年間、お花をいけることの楽しさや気持ちの良さを感じてもらえるように一所懸命努めて参ります。

よろしくお願いします。

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