<2020年度>東月寒教室フォトギャラリー

<2021.2.13>

慶びの春を待つ楽しいフラワー・アレンジメント

 2020年度最後の教室は、長く続いている自粛期間の重苦しさを吹き飛ばそうと、明るく楽しいフラワー・アレンジメントにしました。オルゴールのような蓋つきの容器を使ってカラフルなお花をデコレーションしました。アイディアは、自分次第です。自由にイメージを広げ、パフォーマンスします。ちょっとしたコツを伝授すると各自が積極的に工夫を凝らします。それぞれの個性が有り、みんな、素敵に仕上がりましたね。凄いです!

  花材①/カーネーション ラナンキュラス スイートピー かすみ草 丸葉ルスカス

  花材②/ガーベラ スプレーストック レースフラワー スターチス 丸葉ルスカス

  補 材/コーン・クッション 

<2021.1.9>

器を考える③  技法がさらにすごい! 「瓶にいける」

 若松は、真っすぐに天に向かって伸びる迷いのない姿が潔いと思います。青々とした葉が印象的です。花材を説明した後、まず最初に、松の枝には樹液(マツヤニ)がありますのでタオルで枝をしっかり拭き、傷ついて汚れた葉などを丁寧に取り除きました。

それから、菊の葉はとても大切なので、やさしくほどくように茎から一枚一枚開きます。小葉がうるさいようでしたら取り除きます。このひと手間で作品の仕上がりがグッと良くなります。

 花瓶に枝を留めるのは難しい技術ですが、みんなとても良く頑張りました。堂々とした気品のある作品になりましたね。

  花材/若松(ワカマツ) 菊(キク)  

<2020.12.12>

季節の行事といけばな

 季節感を意識し晒しミツマタを用いていけてみました。ミツマタは桜や梅、ボケやレンギョウと違い、北海道ではあまり馴染みのない落葉低木です。春の早い時期、枝先に淡い黄色の花をたくさん咲かせます。私は、以前3月に鎌倉を訪れた際にお寺の境内で咲いてるミツマタの花を初めて見ました。とても良い香りでした。

 さて、枝が三つに分かれているという特長と名前の由来を説明しましたが、昔から良質な和紙の原料になっているということをお話し忘れました。凄く丈夫な紙になるので紙幣なども作られるそうです。有名なコウゾと並びミツマタの樹皮で作る和紙は古くからあったようです。

  花材①/晒し三椏(サラシミツマタ) ガーベラ ヒペリカム かすみ草 ヒバ

  花材②/晒し三椏(サラシミツマタ) ガーベラ ヒペリカム スプレーストック ヒバ

<2020.11.21>

伝承花 盛花「傾斜型」と「たてるかたち」

 枝ものを取り合わせて、伝承花のお稽古をしました。これからの時期は、色々な枝ものを楽しむことができますね。この日、お花屋さんから届いたのは、枝分かれのない一本ものの赤芽柳です。

 枝の説明は、①堅い冬芽がついていること ②春になると殻が剥けシルバー色の花穂が出てきて美しく触り心地が気持ちが良いこと ③枝には「日表(ヒオモテ)」と「日裏(ヒウラ)」があり太陽がよく当たる面を日表(ヒオモテ)ということ ④枝のしなりがあり「ため」が効くこと などをお話ししました。

 実際に枝に触れ、それぞれ自分の手で力を加減しながら枝に曲線をつけてみました。とても上手にためることができたと思います。

  花材/赤芽柳(アカメヤナギ) カーネーション レザーファン

<2020.10.10>

器を考える②  身近な生活雑器にいけてみよう!

 『器について考える』の2回目は、私たちが生活するうえでどこのお宅にもありそうな身の回りのものを器に見立てて、お花をいけてみました。立派な花器が無くても、ほんの少しのアイディアと工夫を凝らして水があれば色々なことができると思います。そんなことを考えて、実際に試してみました。用意したものは、手提げバッグや小物を入れるポーチ、すのこ、泡立て器、イヤホーンのケース、ティッシュケース、三角コーナー、ペンケース、鍋つかみ等々。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加を予定していた地域の文化祭が開催中止となり、作品発表の機会を失いました。そこで今回は、できる限り色々な花材を用意して、自分たちの作品をお互いに鑑賞しながら楽しみました。これまで学んだこと活かしてそれぞれみんなが頑張った作品です。どれも素敵に仕上がったと思います。いかがでしょう?

<2020.9.12>

作品に見せ場をつくる・作品の見せ場を意識していける

 季節を感じる花材を用いて、作品の見せ場について考えました。

 野にある花は、それを見ただけで特別なイメージを持つことがあります。例えば、何処かでその植物に出合ったことがあればなおさらです。そのままの姿でパーッと景色が浮かぶことでしょう。また、こどもの頃に遊んだ植物ならば、その質感や感触などが思い出と共によみがえるというものです。今回は、そんな野の花を使用していかにも秋らしい自然観を大切にいけてみました。

 ところで、エノコログサは、粟(アワ)の原種だそうです。いざという時には、お米のように脱穀して、食べようと思えば食べられる穀物です。ただの雑草と思っていましたが、こどもの頃『ままごと』遊びに使ったのは、誠に理にかなっていると納得です。

  花材/エノコログサ ヤリゲイトウ レザーファン   

<2020.8.8>

器を考える①  夏に大活躍!「ガラス器にいける」

 今年のテーマのひとつは『器について考える』です。どんな時にどんな器が似合うのか、その器に合うのはどんな花か、あるいは、その花にはどんな器が合うのか、等など、季節や飾る場所、花材取合せ、器についての関係を考えてみましょう。

 今回みなさんに提案したのは、ガラス器です。軽やかで繊細な印象のグラスを3個使用して作品にしました。花留にも工夫を凝らし、補材を用意して、それぞれ自由にいけてもらいました。

  花材①/パニカム チョコレートコスモス 紅花(ベニバナ)  

  花材②/パニカム チョコレートコスモス 紅花(ベニバナ) 女郎花(オミナエシ)

  補 材/薄(ススキ) 擬宝珠(ギボウシ) ペパーミント    

<2020.7.11>

『植物の声に耳を傾ける』って何?

 この日は、運良くお花屋さんから睡蓮(スイレン)を取り寄せることができました。昨年、みんなで蓮(ハス)を実際にいけてみましたので、ぜひ睡蓮(スイレン)の実物もみなさんに紹介したいと考えていました。少しだけでしたが、みんなで順番に水揚げも体験することができました。水盤に悠々と葉を広げた睡蓮を見てもらうことができ、小原流いけばなの多彩な表現方法の一端を紹介することができたと思います。

 その後、それぞれの植物が持つ特徴をいかすように気をつけながら『ひらくかたち』をいけてみました。

  花材①/アンスリウム カーネーション レモンリーフ 

  花材②/アンスリウム カーネーション アスパラガス・スプレンゲリー 

<2020.6.13>

まずは楽しくいけてみよう!

 2020年度の始まりは思いもかけないこととなりました。昨年度末にコロナウイルス感染拡大防止のため「北海道緊急事態宣言」が発令され、学校は一斉休校となりました。それでも新学期が始まる頃には終息するのではと甘く考えていましたらとんでもないこととなり、6月になっても未だ先の見通せない不安定な状況です。自粛要請は解除されましたが、これからも油断することなく感染拡大防止に努めながら教室を運営していきたいと思います。みなさまにはご不便をおかけすることがあるかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします。 

 さて、この日は本当に久しぶりのこども教室です。3~4ヶ月ぶりにお会いしてみんなとても背が伸びたように感じました。それぞれ学年もひとつ上がり、キリっと締まった顔立ちですが、以前と変わらぬ笑顔を見てホッといたしました。 

  花材①/デルフィニウム・ベラドンナ ガーベラ レザーファン 

  花材②/アリウム・ギガンジウム ガーベラ レザーファン

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