身近な自然 2021


2021.7.25 & 28 くらくらするほど暑かった、ある夏の日に・・・

 車の窓を少し開けて走っていると、突然の甘い香りが。急いで車を停め、来た道を小走りに戻ってみると、この上ないほど甘い香りが自己主張している。大柄な葉と色鮮やかな花房、後で調べるとクズ(葛)だった。

 この花の根こそ私が大好きな葛餅(くずもち)の材料だ。わらび餅ほどの繊細さや気品は無いが、どこかしら懐かしい庶民の味のような気がするあの地味で素朴なくず餅の花がこんなに派手だとは。私の頭の中ではどうしても結びつかない別々のイメージに、さらにこの強烈な香りが追い打ちを掛け、困惑の一言だ。万葉の人々はどんな風に感じていたのだろうなどと、色々と勝手に想像を巡らせる。

 今ひとつ。風邪の初期症状に良く効く葛根湯(かっこんとう)の主薬も、この葛(クズ)だよね。

2021.5.13 & 5.6 コロナ禍の春、束の間・・・

 今年の春はたっぷりと心ゆくまで季節を楽しむ予定が、ほとんど歩くことができずに過ぎ去りました。北海道ではゴールデンウイーク辺りから感染者が急激に増加し始め、とうとう緊急事態宣言が発令されましたので。5/13は山行自粛直前の一日です。

 その日、我が家の春には定番のアミガサタケを発見し、形が壊れないように大切に持ち帰りシチューにしました。たったひとつですが、結構な大きさでしたから十分楽しめました。明るくて希望があって、やっぱり春はいいなァ。

2021.3.13~1.6 厳しい冬からうららかな春へ向かう

 昨年春から十数年ぶりに登山を再開しています。と言うのは、私の感覚では一年に最低でも20回くらいは山登りしていないと登山しているとは言い難いと思っているからです。しかしながら「いざ!」と心の準備を始めた矢先、新型コロナウイルス感染症の拡大によって出鼻をくじかれました。それでも幸いなことに活動が野外ですから一定期間の自粛を終え、制約のある中、対策や工夫を講じながら少しずつ歩き始めました。ただ40年近く続けていた円山の初詣ハイクは人混みが予想されたため止む無く中止しました。

 こうして約一年が経過し、色々な場面で『新スタイル』が定着しつつあります。今後も予断は許しませんが、北の大自然から勇気やエネルギーをもらい、心と体を鍛えたいと思います。

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