<2022年度>平岸教室フォトギャラリー

<2023.2.25>

春の訪れを祝う『桜』をいける!

 2022年度最後の教室です。花器は自分で選び、花型はこれまでに学んだなかから花材を見て好きな花型でいけました。

 まずは背丈のある桜の枝を切ることから始まりました。太い部分は硬いので苦労していましたが、何とか切ることができました。そして次の課題は、脇枝の整理です。枝を選び少し手を加えて余分な脇枝を整理してどこに配置するのか、それぞれが一生懸命考えました。それからまたひと手間加えてというようにすごく考えながらいけました。枝ものは難しく、ハサミで切るのも大変ですから、こども教室では触れる機会が少ないのですが、みんな真剣によく頑張りました。それぞれの個性も感じらる作品は素敵に仕上がりました。

 今春、小学校を卒業するこうせい君「ご卒業おめでとうございます」 

 それではみなさん、新年度も引き続きよろしくお願いいたします。

   花材①/桜(サクラ) ガーベラ ドラセナサンデリアーナ   

   花材②/桜(サクラ) カーネーション ドラセナサンデリアーナ

   花材③/桜(サクラ) アイリス ドラセナサンデリアーナ 

<2023.1.7>

季節の行事を楽しく飾る

 お正月のおめでたい時に欠かせない樹木と言えば、真っ先に思い浮かぶのは松(マツ)です。門松(かどまつ)を、知っているでしょう。日本古来の行事として、若松(ワカマツ)、小松(コマツ)、大王松(ダイオウマツまたはダイオウショウ)などの松を家に飾るのは、松を依り代(よりしろ)として自分たちの先祖である年神様を出迎えるためと言われています。

 今回は、ギリギリ松の内(まつのうち)の間に教室を行えたので、これをチャンスに「お正月のお花」を体験することができました。

   花材/小松(コマツ) カーネーション スプレーカーネーション スプレーマム ヒペリカム 稲穂 水引など  

<2022.12.10>

植物の特長を知る④ 松(マツ)を使用して季節の表現を

 みんなが良く知っている松(マツ)について、改めて考えてみました。日本では古くから人々の生活の中に溶け込んでいる樹木です。あまりにも私たちの身近にある木なので、それほど意識して考えたことがないと思います。しかし、考えれば考えるほどに人々と共に生きてきたことが分かります。もしかしたら日本人にとって松は特別な樹木のひとつかもしれません。

   花材/松(マツ) 松かさ(マツボックリ) ウッドプレート(大・小) リボン オーナメントなど 

<2022.11.12>

植物の特長を知る③ 柳巻き蔓(ヤナギマキヅル)

 柳巻き蔓(ヤナギマキヅル)は、乾燥素材です。多種多様な乾燥素材は、いけばなの花材としてよく使われます。乾燥素材とは、単に植物そのものを乾燥させたものもありますが、薬品などを使用して植物を漂白したり着色したりして乾燥させたものが販売されています。

 さて以前、花菖蒲をいけた時に『水もの(みずもの)』と言われる水辺植物のお話しをしましたが、覚えていますか? 同じように、乾燥素材のことは『枯れもの(かれもの)』と言います。別名ドライフラワーと呼ばれることもありますが、言葉の響きが「通(つう)」な感じがして『枯れもの』は、残しておきたい用語と思うのですが。

   花材/柳巻き蔓(ヤナギマキヅル) 星葉蘭(ホシハラン) ガーベラ 

<2022.10.8~9>

手作りのホッとした華やかさと安らぎと・・・発表会

 2022/10/8(土)~9(日)、札幌市豊平区民センターのロビーをお借りして発表会を行いました。

飾りつけなどもみんなで協力して行い、手作りならではの温かな雰囲気の発表会になりました。区民センターを訪れた多くの方々が見てくださり、お褒めの言葉をいただきました。みんな、よく頑張りましたね。お疲れさまでした。

<2022.9.10>

日本古来からの伝承・・・お月見といけばな

 2022/9/10。折りしも教室が開催されたこの日は、2022年の中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)の日でした。

私の幼い頃の我が家では、十五夜の夜には決まってお月見団子を作り、月が良く見える窓辺に栗やお芋をふかして供え野菊やススキを飾りました。夜空を楽しんだ後に食べるお団子が楽しみだったように記憶しています。明治生まれの祖母と共に行っていた習慣でした。今では、お月見をする家庭は少なくなったと思いますが、風に揺れるススキを見るたび満月と祖母が話してくれたお話し『ウサギの餅つき』を思い出します。 

   花材/矢羽根薄(ヤバネススキ)ガーベラ 姫ひまわり ソケイ 

<2022.8.6>

青空と白い雲といけばなの心地よいハーモニー『夏をいける!』

 抜けるような青空に流れる白い雲、開け放たれた窓辺にどこからか聴こえる鳥の声、メロディのようで心地よい。そこに、いけばながあれば・・・

 夏にピッタリな花器と言えば、やはり何と言っても透明感のあるガラス器です。清涼感のあるソーダ水が入っていそうなグラスが本日の花器。透けて見える水を意識しながら、みんなで涼し気で潤いのある作品を目指しました。

   花材①/バラ(白) トルコ桔梗 アイビー 

   花材②/バラ(黄) 姫ひまわり アイビー

<2022.7.9>

植物の特長を知る② 太藺(フトイ)

 イグサという植物を知っていますか? 最近の住まいでは和室がない家庭が増えていますので、もしかしたら見たことがないこどもたちがいるかもしれませんが、イグサは畳(タタミ)を作る時に使用する植物です。フトイもイグサと同じ藺(イ)の仲間です。日本各地の沼や池や水路など淡水の水の中に自然に生えていることが多いです。いけばなでは、前回学んだ花菖蒲と同じように『水もの』に分類されています。

 調べてみたら藺(イ)の仲間は、たくさんありました。太藺(フトイ)は草を横に切った時の断面の形は丸ですが、三角な形は三角藺(サンカクイ)、同じように断面が四角いのは四角藺(シカクイ)、マシカクイというのもありました。

他には、ホソイとかクサイとか・・・ これ、冗談のような本当のお話しです。

   花材/太藺(フトイ) ヒマワリ モンステラ ミスティブルー 

<2022.5.28>

植物から感じる季節の変化 日本の豊かな自然について考える

 五月のお花と言えば、花菖蒲(ハナショウブ)が代表選手です。

 伸び伸びとした立ち姿を子どもの成長に見立てるとは、昔の人は本当によく植物の生態を理解していたのだなァと今更ながら感心してしまいます。

 さて、せっかくの機会ですから、花菖蒲(ハナショウブ)は、古くから伝承している『葉組(はぐみ)』と呼ばれる特別ないけ方があることを説明しました。その時に使用する花留は七宝(しちほう、または、しっぽう)というものです。七宝に花を留めるのはどのように使用するのか、少しだけ体験してみました。実際に手にとってみたり茎や葉をとめてみたり。みんな真剣です。

 植物の特長を知る① 花菖蒲(ハナショウブ) 

   花材/花菖蒲(ハナショウブ) 撫子(ナデシコ) 擬宝珠(ギボウシ) 

<2022.5.14>

新年度、まずはたのしくいけてみよう!

 新年度が始まりました。会場の都合で5月になってしまいましたが、久しぶりの教室です。みなさん、張り切っていけました。

 アレカヤシのやわらかな葉の動きをよく見て、ゆったりと窮屈にならないように意識していけました。

   花材/アレカヤシ アンスリウム カーネーション 雪柳(ユキヤナギ)