<2019年度>平岸教室フォトギャラリー

<2020.2.8>

季節をいける(5)「聞こえるかな? 春の足音・・・」

 季節の花材を先取りして、気持ちは少しずつ『春』に近づきます。蕾が膨らみ始めた桜は、ほんのりとした淡いピンク色で、柔らかく繊細な花びらを広げ始めたところです。

 この日は嬉しいことにKokonaちゃんが体験に来てくれました。初めて使用する花ばさみは花の茎を切る練習を何度かしました。すると、自分一人で切れるようになりました。こうして繰り返しお稽古しているうちに次第に上手に使うことができるようになりますので安心してください。教室では色々なお花や名前の知らない植物などと出合い、楽しくお稽古していきますので、これからよろしくお願いいたします。

  花材①/桜(サクラ) 菜の花(ナノハナ)

  花材②/グラジオラス ガーベラ レザーファン

<2020.1.25>

プチ習作展(作品の飾り方)

 今年度は教室を開催していた豊平区民センターの改修保全工事のため、年度途中から会場をお借りできなくなり、参加者の方々にご不便をおかけすることとなりました。会場が遠くなり通うことが難しくなった方もいましたし、当初計画していた発表会も予定通りの開催ができませんでした。それで、みんなで相談して「作品の飾り方・しつらえ方」を学びながら午前中にいけ込みをし、午後から「プチ習作展」として発表会を開催しました。ご家族の方々も見に来てくださり、何とか終了することができました。みんなで協力してテーブルを設置したりクロスを掛けたり、大変だったけれど楽しかったですね。ありがとうございました。

<2020.1.11>

季節をいける(4) 新しい年を祝う「いけばな」

 12月は、お部屋をお借りしている平岸プールが機械設備点検整備期間と重なり教室を開催することができませんでした。でも、1月に2回開催することができるようになり一安心です。冬休みの最中でしたが、みなさん予定をやり繰りして参加してくれました。

 昔からお正月の祝い花に使用する縁起の良い植物は色々ありますが、それぞれに意味や理由があります。そんなことをみんなで話し合ってみました。

  花材/若松(ワカマツ) ガーベラ スプレー菊 スイートピー スプレーカーネーション 千両(センリョウ)

  補 材/リボン マスキングテープ 千代紙 折り紙など

<2019.11.23>

「乾燥素材とは? 乾燥素材を知る・いける!」

 普段はあまり使用することがない乾燥素材の巻き蔓(マキヅル)を、実際に手に取りイメージを膨らませてみました。そのままでは簡単に折れてしまう乾燥素材ですが、スプレーで霧吹きしたりサッと水にくぐらせ湿り気をつけることで直線的な枝にフリをつけることができます。最初は、困ったように考え込んでいましたが、クルクルとらせん状になっている枝をビョヨ~ンと伸ばしたり曲げたり面白い形にしたり、楽しくいけることができました。

  花材①/晒し巻き蔓 カーネーション ピットスポラム 

  花材②/晒し巻き蔓 カーネーション カラテア・ホワイトスター

  補 材/晒しほうき草 ラグラス フローレンティナ(麦ナデシコ)<補材は全て乾燥素材です> 

<2019.10.26>

『瓶(へい)にいける』

 花瓶に花をいけるお稽古です。瓶の器に枝を留める技術を知り、繰り返しお稽古することでその技を習得していきます。とは言っても月に一度の教室ですから一年のうちに何度も瓶花(へいか)の練習をすることはできません。まずは、どのようにすれば枝を留められるのかを理解し、その難しさを自分で体験することから始まります。

 ところで、教室開講のためお借りしている会議室がある平岸プール(札幌市)の駐車場の木々が美しく色づきました。とても綺麗なので写真を撮ってみました。緑から赤に変化するグラデーションが本当に素敵でした。

  花材①/カーネーション スナップドラゴン 丸葉ルスカス

  花材②/雪柳(ユキヤナギ) バラ ドラセナサンデリアーナ

<2019.9.28>

『ひらくかたち』

 今年の夏のお稽古は、伝統的な難しい花材が続きましたので、この日の教室は気分を変えて現代的ないけばなです。今の生活空間に違和感なく華やかに飾ることができる『ひらくかたち』を学びました。両手をゆったりと広げたような開放感をもつ花型ですがそれぞれの花材の特長を活かしていけてみました。

  花材①/ゴッドセフィアナ ガーベラ クジャク草

  花材②/唐辛子 ヒマワリ ゴッドセフィアナ

  花材③/石化エニシダ ヒマワリ ゴッドセフィアナ

<2019.8.24>

季節をいける(3) 蓮(ハス)の一種いけ

 季節の花材を用いてのいけばなです。蓮については、かねてから教室でお稽古してみたいと考え相談していました。人数分が手に入ると分かりほっとしましたが、近づくにつれお天気が気になりました。何と言っても自然を相手に栽培(蓮の写真はこちら)しているのですから、農家さんにとっては苦労が多いことと想像します。

 さて、届いた葉は小振りで矮性のものでしたから、初めて蓮に触れる参加者にとって、比較的扱いやすかったと思います。遠くにある蓮池を眺めるような大きな景色を表現する気持ちで、堂々といけられたと思います。花材の本数に制限がありますが、それぞれが実際に大きいポンプを使用して水揚げの体験をしました。そうして、立ち葉(ここでは開き葉と呼びました)と巻き葉、花の構成を定められた様式本位を意識していけてみました。

  花材/蓮(ハス)<花 開き葉 巻き葉>

<2019.6.29>

季節をいける(2) 燕子花(カキツバタ)と古典のいけばな

 以前からいつかこどもたちに紹介したいと考えていたカキツバタがタイミングよく手に入りました。カキツバタをいける表現の方法は様々ありますが、なかでも葉組については、古典的ないけばなの挿法に厳格に定められています。北海道に暮らす私たちにとって、この頃は滅多に扱える花材ではありませんから、ここでは昔々からそのようないけ方があることを体験してもらうことを一番の主眼としました。勿論、七宝を持参して説明しましたが、花留の数がありませんので、みなさんは剣山を使用してもらいました。

 いけ上がった作品を観ると、子どもがいけたとは思えないような艶やかさを感じて、私もビックリです。

  花材/燕子花(カキツバタ) 河原撫子 擬宝珠(ギボウシ)

<2019.6.8>

季節をいける(1) 「野の花と戯れる」そして自由に表現してみよう!

 私たちが考えた今年度のこども教室の大きなテーマのひとつは、できる限り季節感を大切にしようと取り組んでいます。従ってお花屋さんの大いなる協力をあおぎ、かつ切望し予算を工面しながらのやりくりをしています。それでも気候の影響でここぞと思う時に花材が手に入らないこともあり、実はひやひやしながら天気予報と教室の日程表を見比べています。

 もう一つのテーマは、自然です。野にある植物の再発見です。とは言っても、実際に手に入るものは限られていますので、できる限りということですが、日本のそして北海道の自然にほんの少しでも触れてもらいたいと願ってのことです。

 今回は、初夏の花の代名詞ひまわりを主役に、脇役の砥草(トクサ)が良い仕事をしてくれています。

  花材/ゴッドセフィアナ 向日葵(ヒマワリ) スプレーカーネーション 霞草(カスミソウ) 砥草(トクサ)

<2019.5.11>

母の日に贈りたい「いけばな」

 この日は、翌日の『母の日』に因んで、お花屋さんの一番のお薦めはカーネーションの花材取合せでした。真っ赤なカーネーションを使って「ならぶかたち」をいけました。

 小学生のあきちゃんとこうせいくんは楽しみな運動会の話題でウキウキです。赤組と白組、どちらも頑張れ~! やっぱり北海道の運動会は春だなぁと思います。

  花材①/スナップドラゴン カーネーション レザーファン

  花材②/スナップドラゴン カーネーション マリンブルー レザーファン

<2019.4.13>

まずは楽しくいけてみよう! 『たてるかたち』と『盛花・直立型』

 新学期が始まりました。新しいメンバーを迎え、嬉しいスタートです。

 この日は、役枝が2つの花型(「たてるかたち」と「かたむけるかたち」)と役枝が3つになる花型(盛花「直立型」や「傾斜型」など)の違いについて説明しました。各自が花留への挿し位置を確認しながら丁寧にいけました。

  花材①/リアトリス ガーベラ スターチス

  花材②/金葉こでまり ガーベラ スターチス

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