身近な自然 2016


2016.8.11 盛夏! 大雪山(黒岳)の薊(アザミ)

 実に、1/3に初詣をかねて登った円山以来の山登り。

嬉しい! 自然の中に存在する自分、ただそれだけのことなのに何という幸福感。足は重く苦しいはずの登りさえ心地よい。道端の植物たちに「久しぶり」と挨拶しながら気持ちだけは絶好調。

 アザミは、ごくごく身近な自然の中で見かける花で、幼少の頃から触ると痛い植物という印象が強い。春先、たまに山菜取りの対象として食すこともある。トゲの処理をして、味噌汁やお浸しに。癖のない味だ。そう言えば、最近食べていないなぁ。一方、いけばなでは写景盛花(自然盛花)で活躍する。

 30数年前、私が盛んに登山に明け暮れていた頃、先輩方に教わりテントの中で唄ったのは『あざみの歌』。憂いに満ちたこのメロディが心にしみて、うかつにもウルっとなったのを忘れない。

 

 「あざみの歌」 

   (作詞/横井弘 作曲/八洲秀章)

 1 山には山の愁いあり 海には海のかなしみや ましてこころの花園に 咲きしあざみの花ならば

 2 高嶺(たかね)の百合のそれよりも 秘めたる夢をひとすじに くれない燃ゆるその姿 あざみに深きわが想い

 3 いとしき花よ 汝(な)はあざみ こころの花よ 汝はあざみ さだめの径(みち)は果てなくも
   香れよ せめてわが胸に あああー

 

 

2016.6.14  秋吉台(山口県)の植物に出会った!

 機会を得て初夏の山陰を訪ねた。鳥取、島根、山口を3泊4日で駆け抜けるハードなスケジュールだったが、私にとっては初めてのところばかりだったので興味深く楽しい旅となった。

 期待していたのは秋吉台。有名な石灰岩のカルスト台地だ。どんな植物が生育しているのか知りたいと思っていた。左の写真は6/14に撮影した『アザミ』。アザミは日本全土に分布していて色々な種類があることが知られている。そこには秋吉台にしか生育しない希少な『アキヨシアザミ』という固有種があるとのことだが、図鑑で調べてみると9~10月が開花時とのことなので、これは違う。おそらくは『ノアザミ』と推測。派手さのない少し紫がかったピンク色が訪れる人にやさしさと微笑みを振りまいているようだった。

 秋芳洞近くで出会ったのは自生していた『ビワ』。後でネイチャーガイドの人から「枇杷は石灰岩がとても好き」と教えてもらう。梅雨の頃に実がなり、冬に花が咲く。いけばなの花材として毎年使用するのでスッカリお馴染み。子どもの頃、病気になると祖母が決まってこの実を買ってきて食べさせてくれた。私にとっては極めてノスタルジックな「ばあちゃん」を思い出す植物。昔からの民間療薬だ。

 そして、『ソテツ』。実は、旅の締めくくりに関門トンネル人道を歩いて通り抜け、北九州市に。そこで南国情緒たっぷりのソテツが私たちを迎えてくれた。 

キイチゴの一ヶ月。

 世田谷区にある祖師谷公園は、つい北海道に比較してコチャコチャと狭苦しく感じる家並みの中にポツンと現れた都会の中のオアシス。野球場や子供たちの遊び場、散策コースも整備され、木陰で読書を楽しむ人もいる。そんな公園の一角に自然が残されていた。

 左の写真は4/6に、そして右側は5/6に撮影した。ちょうど1ケ月ぶりの再会。キイチゴは、早春から晩秋までいけばなの花材として度々お世話になるので、興味深くじっくりゆっくり眺めた。 

2016.1.3  円山初詣ハイキング

 例年、恒例となっている”登り初め”。今年はとても穏やかな日和でした。山頂では、リーダーが持参した甘酒がふるまわれ、今年の安全登山を祈って祝杯を。帰路は円山動物園側に下山し、今年の干支とご対面。癒されましたァ。勿論、北海道神宮への参拝もしました。

 おみくじは大吉で、私にとっては近年にないことでした。何かいいことあるのかなァ?

 ともあれ、できる限り今年も森の中で天然のアートと出会ったら写してきますね。 

 

 

 

ホームへ  ページトップへ