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ひっそりと咲きながらも強く生きる花

2025/6/10 , 6/3 & 5/27

季節は移ろい次第に夏を感じる取り合わせが増えてきました。このところ、毎週のように取り合わせの中に入っていた著莪(シャガ)はとても重宝する花材です。しかし、いけばなで使用するのはもっぱら葉の部分です。それでNさんがご自宅の庭に咲いたシャガの花を持ってきてくれました。姿は小さいですが、なかなか健気な花です。花は残念ながらお花屋さんで見ることはありません。何故かと言うと、一日花です。つまり、一つの花は一日だけ咲いて翌日にはしぼんでしまいます。でも、一つの枝にいくつもの花をつけることがあるので、次々と新しい花が咲き長く楽しめます。北海道ではそんなに見かけませんが、旅先の寺院や日本庭園の林の下に植えられるのを何度も見たことがあります。静かで落ち着いた雰囲気を演出する植物なのかなと思いました。日陰でもしっかりと開花する強さがまた魅力的ですね。