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雨に濡れた草木の緑は、ことさら深く

2025/4/21

山仲間とともに白旗山に登りました。私にとっての夏山は、例年この山から始まります。

冬の間、山スキーやワカンを使用して雪の上を歩くのですが、4月中旬、残雪のあるこの山で延齢草(エンレイソウ)や福寿草に出会い夏山モードのスイッチが入るというわけです。

この日は、しとしととした春の雨の中、仲間とともに歩き出しましたが、やがて霧雨となりそして願いが通じたのかとうとう降り止みました。雨に濡れた草木の緑はなお一層深く、空気はひんやりとして静まり返った森の雰囲気でした。山道脇には、芽を出した山野草たちが雨の重みに耐えるように、ひっそりと俯いている姿が印象的で、健気な様子がとても美しく感じられました。