2018.11.20~21 有馬温泉から六甲山を越えて
六甲山をどうしても歩きたいと思っていた。今から37~8年前、私が『山』にのめり込んでいた頃からの話だ。日本の登山史を語る時、欠くことのできない一人の登山家がいる。加藤文太郎、その人だ。仕事や信仰のための登山以外、それまで一部の富裕層あるいはインテリの趣味であった日本の登山スタイルを大きく変化させた。新田次郎が書き下ろした山岳小説「孤高の人」のモデルとしても知られている。大正から昭和の初めにかけて活躍した彼のホームグラウンドは六甲山で、疾風のごとく全山縦走、踏破したと記されている。
今ひとつは、自然(写景)盛花を考案したいけばな小原流の歴代の先生方が見たであろう六甲山の景色。彼らが見たかもしれない景色をほんの一部でも見てみたい、感じてみたいという思いで訪ねてみた。そこでは、北海道とは全く違う自然が私を迎えてくれた。
2018.11.22~24 幹部研修会 in 大阪
幹部研修会に参加のため大阪を訪ねました。
私と同じ一班で研修に参加されたみなさま、大変お世話になりました。少し、遅くなってしまいましたが、お約束通り写真をアップしますね。なお、写真をクリックすると拡大してご覧になれます。
時に小さいと称される我が国『日本』ですが、北国札幌から来てみれば、大阪は別世界のような暖かさです。植生も全く違い、私にとってはそこそこ広い国(南北に細長い)だなァと感じます。天候にも恵まれ、とても充実した研修になりました。
みなさま、ありがとうございました。
2018.11.11 燃ゆる秋、サッポロ!
今年の秋は大震災で始まった。そして、北海道(道内全ての観測地点)の初雪が128年ぶりの記録的な遅さという。おかげで、何時もの年より長く秋を楽しむことができた。写真は、11/10~11に開催された『北海道登山研究集会』に出席のため訪れた札幌市教育文化会館にて撮影した。建物の東側前提の紅葉が美しく、湧水彫刻(残念ながら水は流れていませんでした)の傍。
札幌の紅葉はどこもかしこも日毎に美しさが増し、特にオレンジ色や黄色が綺麗と感じた。まるで落葉前の生命の輝きを鼓舞するかのように。我が家周辺は白樺やポプラの並木が多く黄色のグラデーションが見事で悲しいくらいの美しさだった。しかし、どうやらそれも今週中で見納めのようだ。ありがとう、秋。
2018.9.19 台風21号の爪痕が痛々しい白旗山へ
楽しい秋のハイキング。森の空気を楽しみにのんびりゆっくり歩いた。しかし、9/4~5に通過した台風21号の仕業か大きな木が何本も倒れ、しかも根こそぎ倒れたものがあり、自然の力に驚くばかり。
そこで出会ったのは、コクワ蔓。絡みついた木ごと倒れていた。くねくねと面白い枝ぶりの蔓がハイキングコース上に伸びていたので見ていると、同時に声がした「コクワの実がついているよォ!」 秋の贈り物だ。よく熟したものは地面に落ちていたので食べてみた。「甘~い!」 帰宅後、収穫したコクワ(サルナシのこと)を早速ジャムにしてトーストやヨーグルトに添えてみた。家族にも好評!
2018.9.16 ひっそりと静まり返った夕張を訪ねて
花展が終わり我が家の地震の後片付けも何とか済み、かねてからの娘の希望に応えて車を走らせた。丁未風致公園(ていみふうちこうえん)は夕張から岩見沢へ向かう峠の上にある開放感満載の大きな公園だった。閉鎖されている地域が多く現在開放されているのはごく一部なのは残念だが管理するための経費を考えると仕方ないのかなと思う。
蒲が自生していたので写した。調べてみると、蒲(ガマ)を語源とする言葉は多く、例えば蒲鉾(かまぼこ)。以前は細い竹に魚のすり身をつけて焼いて作っていた形状が蒲の穂によく似ていて、現在のちくわのような形。切蒲英(きりたんぽ)も同じだ。つまり、それほど昔から身近にあった植物に違いない。
復路、滝の上公園を散策した。ここは夕張川の豊富な水量、険しい崖と滝が作り出す景観が見事な撮影スポットとなっている。四季を通して美しいが、とりわけ紅葉の名所として有名だ。吊り橋から望む自然の美しさは圧倒的な迫力で息を呑む。ただ歩くたびに揺らりゆらりと身体が振れ、川面からの高度感に膝下がくすぐったいようながくがくするようなで、早く渡り終えたい気分に。
2018.8.31 トリカブトと岩魚と山女、ヤナギタケ(ヌメリスギタケ)のおまけ付き!
毎年、夏休み期間中に仲間と訪れる大雪山。今年も勿論計画したが、残念ながら悪天候に阻まれた。消化不良のままでは心残りと思っていたら機会が訪れた。日程的に札幌近郊でということになり山域を絞り決行した。
この日は曇り時々霧雨のようなパッとしないお天気ながら悠々と山を楽しんだ。かつて沢登りに明け暮れていた頃は友人の影響で渓流釣りに凝り、沢でのテントは焚火と釣りに決まっていて大いに友情を深めた。今回は沢登りではないが、クローゼットの奥から釣り道具を引っ張り出しチャンスがあればと狙っていた。同行のメンバーには私の釣りの指南役がいたので話は早かった。渓流沿いの山道を辿りながら敵地を探し一時間ほど釣り糸を垂れた。釣果は全部で5尾!
2018.8.7~8 つかの間の夏休みはニセコのハイキング
随分久方振りに訪れたニセコの大谷地~五色温泉。偵察をかねて、2日続けて歩いてみました。湿原地帯の花々に挨拶しながら快適なハイキングでした。ヒオウギアヤメはすでに実をつけていましたが、ギボウシは旬でしたよ。
2018.7.3 今年の白さは格別の美しさで迫るヤマボウシとナツツバキ in 札幌ドーム
こんなに降り続く雨に打たれながら、しかし健気に胸を張っている姿に足が止まった。堂々と天を仰ぐひとつひとつの花の白さが、眩しく感じるほどだ。「ヤマボウシ」は漢字表記で「山法師」と書き、それだけで親近感や畏敬の念を抱いてしまう私だが、文字通り和のティストたっぷりだ。よく似ているものにハナミズキがある。当ページ下段2018.4.2~7のハナミズキと見比べるとハッキリ解るが、美しい花弁(正しくは総苞片)に違いがある。
憂鬱な雨が降り続いたせいか足元ばかりに視線を落としていたが、もっと前を向こうと顔を上げてみた。うっとうしいと思える雨もやがては止むはず。
2018.6.3 池上本門寺を訪ねて
東急池上線のカタンカタンという音に揺られて「池上」駅に降り立つと、池上本門寺の標識が目に飛び込んできた。ここからは商店街の街並みも楽しみながらの散歩気分で。
気持ちを整え、総門をくぐり抜け石段を上る。どれほど多くの武士や町人がこの石段を上ったことだろう。歴史の重みを感じる。総本山とのことで広大な敷地だ。しかし、堅苦しさはなく、こどもたちの笑い声が聞こえる。ジョギング中と思える初老の男性が木の下で急に立ち止まり腕立て伏せを始めたのには驚いた。地域の人たちに本当に親しまれているのがよくわかる。
2018.6.1 ラクウショウに会って来たよ!
新宿御苑は行こうと思えばいつでも行かれると思っていたためか、実は訪れたことが無かった。
今年、小原流小樽支部が創立90周年を迎え、去る5月27日、小原宏貴家元による特別講習・講演会とお祝いの会が開催された。その講習会でお家元が写景盛花でお使いになったラクウショウなるものが気になった。お家元の説明では、それは木の根の部分で呼吸根(気根)とのこと。「ヘェ~! どこかで見たことあったかなァ」と考えていた次の瞬間、お家元が「新宿御苑にもありますよ」。ならば行かねば、と思った次第。
新宿御苑は、徳川家康の家臣の江戸屋敷の一部がそのルーツと言われているそうです。
2018.5.28 「こんにちは! ヤマシャクヤク!」
今年は良いタイミングで山芍薬(ヤマシャクヤク)に会うことができた。嬉しい! 知る人ぞ知るという場所なのだろうが、おそらくこの花に会うことを毎年楽しみにしている人が多いことと思う。しかし、去年は確かにあった株のうちの一カ所は随分探したが今年は見当たらなかった。がっかり! こんな大都市の周辺にさり気なく咲く白い花。何としてでも静かに見守りたい花のひとつだ。
2018.5.16~18 神戸の夜景と六甲山を訪ねて
ずっと前から訪ねたいと考えていた六甲山にようやく行くことができた。
神戸に降り立つのは2度目だが、前回は40年以上も前のことなので残念ながらほとんど覚えていない。主要な観光地を訪ねたことくらいだ。この度は、小原流盛花記念センターに行くことが最大の目的であったが、その後、有馬温泉に足を延ばし、六甲山を横断した。
ところで神戸と言えば、何と言っても夜景の美しさが有名だ。今回は、その夜景を海から眺めようと思い、船上の人となった。気の置けない先輩や仲間とともにおしゃべりや食事を楽しみながらの2時間余りはとてもリラックスした時間だった。ロマンティックなその雰囲気だけでもと思い写真をアップしました。
花の写真は、街中や六甲山で出会った花々だ。あいにく六甲山の山頂部は雲の中だった。期待した展望は全く望めずがっかりしたが、反面、霧の中の幻想的な山の雰囲気を楽しめた。また、いつか機会があったら訪ねてみたいと思う。
2018.4.18 「北国の春」を探しにハイキング
山仲間とともに久しぶりのハイキング。あまりにも暖かな陽気になりましたので、慌てて冬眠から覚めた気分です。訪れた白旗山は山というより丘のような低山で、誰でも気軽に歩けます。ルートが色々とあるので楽しみ方も色々です。
今年の雪解けは例年より早いようなので、この日は、福寿草に会いに行くのが目的でした。周囲にはまだ雪がありましたので、これから徐々に咲いてくると思います。近くにお住まいのみなさん、見頃はこれからですよ。
2018.4.10 こちらは「春」 in 札幌
帰札後、それでは札幌の今はどうなっているかと思い、我が家の周辺を散策。
札幌ドームへ向かう傾斜地に少し雪が残っていました。周りにはフキノトウがいっぱい。湿地の方へ向かってみると、エゾノリュウキンカが蕾をつけていました。気のせいか個体数が少なくなっているように感じます。湧水や清水を好むとされている植物ですから、環境の変化にいつまで耐えていられるのか気になります。
2018.4.2~7 「春」 in 東京 & 横浜
私にしてみれば初夏の陽気の東京です。少し気温が下がった夕刻、夜桜見物を楽しみながらの散歩は、丁度よいウオーキングになりました。札幌ではなかなか味わえない雰囲気です。
4/4横浜で写した桜は見事でしたが、4日後、再び訪れると花はほとんど散り、葉ばかりが目立っていました。桜はこの散り具合の潔さが日本人に人気の一因という説があるようですが。
2018.1.3 「円山初詣ハイキング」新しい年の幕開けです!
30年近く前から続けている私の恒例行事は、1月3日の「円山初詣ハイキング」です。多少の吹雪は当然のこと、よほどのことが無い限り毎年続けてきました。今年は、ご覧のとおり好天に恵まれ「笑う門には福来る」です。小さな山ですが、山頂からは札幌市街が一望できなかなかのスケールです。記念撮影の後は『山の神』の石碑の前で、祝杯。
下山後は北海道神宮に参拝し、新年の安全登山を祈願しました。せめて昨年よりはもっと山に浸りたい!のです。
写真は、大自然に向かう時、山行を共にしてくれる私の大切な山仲間です。
サァ、今年もまた、出会える自然をできる限り掲載しようと思います。そこで、掲示板に当ホームページの感想など書き込みいただけると、とても励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。