自宅教室 2018


2018.11.8 & 11.15

 Atsukoさんは、小振りの菊の表情に着目しながら挿し入れました。菊の葉の頃合いを見てバランスをとっていたようです。黒文字(クロモジ)の枝は、柑橘系の爽やかな香りで作品全体を引き締めます。

 Kayoさんは、研究会の課題のお稽古をしました。シンプルですがスッキリいけ上がったと思います。スナップドラゴンの表情も素敵に仕上がったので研究会を期待したのですが、突然体調を崩し、残念ながら参加できませんでした。今は少しずつ回復に向かっているようですから少し安心しました。健康の大切さを今更ながら感じます。

 


2018.10.2 & 10.10 & 10.12

 先月から今月にかけて(9月~10月)、『月』について随分書かせてもらいました。ススキを代表とする秋草に月はとても良く似合います。私たち日本人の独特な感性なのかと思いますが、日本語には月に関する言葉も多く、眺めているだけで想像力を掻き立てます。

 せっかくですから、百人一首にある超有名な和歌をひとつ。

 

 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出(い)でし月かも  (安倍仲麻呂 『古今集』) 

 

 遣唐使として唐に渡った阿倍仲麻呂が故郷の奈良を思い詠んだと伝えられています。今日のように簡単に外国へ行き来のできなかった時代にどれほどの深い想いや願いが込められていたのでしょう。

2018.8.30 & 9.13 & 9.22

 9月6日の地震。私にとってはこれまでに体験したことが無いような大きさでした。発生後、直ちに安否確認の電話をして、うとうと眠れぬまま夜明けを迎え、ようやく家の中で何が起こったのかハッキリと知りました。我が家は停電と断水の状況でしたが、山の道具(テント・寝袋・コンロ・ランタン・非常食など)があるせいか妙に落ち着いていられました。けれども台所の割れた食器を片付けながら、丁度、札幌支部花展の初日でしたので花展会場のことばかりが気になりました。

 この地震で、あまりしたくはない体験を通じていざという場合の色々なことを考えました。

2018.8.3 & 8.23 & 8.28

 私にとって秋明菊(シュウメイギク)は、ちょっと近づきがたいイメージです。すくっと間延びするくらい伸びた茎の上に割と大柄な目立つ花を咲かせるので気位が高そうな感じがするのかもしれません。反面、蕾の様子は丸くうつむき加減でなんとも可愛らしく思います。いかにも秋を思わせる秋明菊という名前ですが、菊とは全く関係のないアネモネの仲間というからどうしてこのように呼ぶのか不思議に思います。アネモネと言えば、ニリンソウやイチゲなど春山を代表する山野草と同じキンポウゲ科なのです。

2018.7.24 & 7.26

 コスモスは秋を感じさせる代表的な花で季語にもなっていますが、実際には夏に咲き始めることが多いようです。ピンクや赤紫や白というようなカラフルな色彩で愛嬌を振りまきます。我が家の玄関前にもピンク色のコスモスが風に揺れています。向日葵のような堂々とした元気さは感じられなく、むしろ葉の形状や花の姿は可憐で弱々しささえ感じます。ところが実際は、強烈な風に横たわってしまったように見えるコスモスがいつのまにか途中からスクッと伸び上がりしたたかに花を咲かせます。一見ゆらゆらとした頼りなさそうな茎に実は強風をさらりと受け流す秘訣があるかのようです。私の場合は、だいぶ体重オーバーだなと反省しきり。

2018.7.5 & 7.12 & 7.20 

 暑い暑いと思っていましたら今年の夏も駆け足で過ぎ去るのでしょうか。向日葵や姫蒲(ヒメガマ)は夏の風物詩。北国の抜けるような青空と爽やかな空気をもう少し楽しみたいと思います。


2018.6.19 & 6.26

 サッカーのワールドカップをテレビ観戦しています。白熱する好ゲームにサッカーファンでなくても興奮の日々です。各国の熱狂的なファンの様子がテレビで映し出され、お国柄が感じられる場面もあり、良い意味で盛り上がっているのだなあと思います。

 さて、お花屋さんから届いた花材に紫蘭が入っていました。私たちにとっては普段なかなか取り扱うことが少ない花材ですが、つい先日、神戸を訪れた際に所々で直植えされた紫蘭を見て来ましたので「あらっ、こんにちは!」という親しみを感じてしまいました。

2018.6.5 & 6.12

 先月、神戸で久方振りにS先生にお会いした。私たちがご挨拶する(多分、先生は私のことを覚えていらっしゃらないと思うけれど)と、S先生は昔と少しも変わらぬ笑顔で応えられ、張りのある声でお話しくださった。その流れるようなよどみのない口調があの頃のままのような気がして、嬉しかった。確か、S先生のお話しも何処かにメモったはずと思い、30年も前のメモ帳を開いてみたらありました。

 『・・・いけばなをもし音楽に例えるとしたら僕はこう思うよ。花型はメロディ、素材の持つ質感や雰囲気それと取り合わせで醸し出される映りはハーモニー』『それをいけ手の感性と主張で編曲していく。即興性を出したりアレンジしたりと・・・実に面白いね』

 先生は、音楽といけばなが本当に好きなんだと感じた。と、当時のメモに書いてあった。 

2018.5.1

 主材の枝は、リョウブという枝です。これまでのお稽古ではあまり扱った記憶がないので、お花屋さんにお聞きしました。

 『北海道樹木図鑑』で調べましたら道南以南に自生する落葉小高木だそうです。夏、白い花が房状に咲きます。

 ドラセナの赤い縁取りとバラの色がマッチして、素敵だなと思います。

2018.4.17

 ブランクを取り戻すため、再度、花型の基本をお稽古し始めているkayoさんの直立型です。

 主材のオクロレウカの姿を生かすため、余り短く切りたくなかったので丸水盤を使用しました。伸びやかに葉の動きにも気をつけていけました。


2018.3.15 & 3.28 & 3.29

2018.2.28 & 3.9

 とうとう今年も雛人形を飾りそびれてしまいました。娘が小さかった頃は毎年楽しみに一緒に飾っていたのですが、この頃はしまいっぱなしで少し心が痛みます。せめて桃の花をと思い、玄関に飾りました。健やかな成長を願うにはすでに大きくなっていますが、いくつになっても子の健康を願う親の気持ちです。

 さて、濃いピンク色の桃の花がほころび、とても可愛い表情です。桃の花はちょっと触れただけでもポロポロと落ちやすいのですが、我が家の桃(多分、曙<あけぼの>という品種?)は、たっぷりとした水揚げが成功したのか、すでに2週間ほど経ちましたが長いこと私を楽しませてくれています。日本神話にも登場する桃は、元来、厄除けや魔除けの効果があるとされています。また、中国では不老不死(長寿)の薬とされていて、楊貴妃の大好物だったそうです。

 2/28、Atsukoさんがいけた桃の枝はすくっと素直に伸びやかに、春の代名詞のようなチューリップととてもお似合いです。 

2018.2.13

 数年ぶりに昨年からお稽古を再開したKayoさんは、おさらいをかねて基本に返り一から学びたいとのことです。それならばせっかくですから支部研究会への出席をお勧めしました。お仕事の関係もありますので、無理せず参加できる時にということで、この日は研究会の課題をお稽古しました。チューリップの表情が素敵に仕上がったと思います。

2018.2.7

 フリージアは、私の大好きな花のひとつです。シュッと細く長いシャープな剣状の葉は、菖蒲やグラジオラスと同じでアヤメ科の特長です。葉の挿し位置によって空間を作り出したり変化をつけたりということもありますが、蕾や花の僅かな動きや表情が気に入っています。それに「私が、私が」と言うような自己主張や誇示する様子がなく、さり気ない仕草が気になります。更にもうひとつ。甘く芳しい香りには胸がキュンとなります。


2018.2.2

 フルタイム勤務の貴重な休日を利用してお稽古しているのはKayoさんです。「先週お稽古したお花が、まだバケツの中なの・・・」と、苦笑いしながら現れました。思いがけない超過勤務も重なり、疲れ切ってお花をいけることができなかったようです。「私もあるある、時々」実際、激しい運動をしているわけではないのですが、本気で取り組むいけばなはかなりなエネルギーを費やしますよね。

 さて、この頃の寒波のせいでしょうか、届いたお花に元気がありません。特にアイリスや薊は葉や茎がしばれる一歩手前のような状態です。水揚げ剤を使って気合を入れたり、副木をしたり、くたっとなった茎の手当てをしながらなんとかいけあげました。


2018.1.18 & 1.24

 1/18、Atsukoさんの『初いけ』は、自由な楽しい作品です。面白いL字型の器を選んでイメージを膨らませました。都合により札幌支部新年会ミニ花展に参加できなかったので、ここで、一人ミニ花展です。「ああかな?」「こうかな?」とレモンリーフを右に左に動かしながら、何だか楽しそう! 答えの出ないところが、ミソ!

 1/24、Kayoさんは、華やかなピンクのガーベラを選びました。軽やかに『かたむけるかたち』です。やわらかな春の日差しとそよ風を思わせるような作品になりました。

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