<2016年のお稽古から>
こちらのページもおよそ一年近く更新できずにいました。お稽古の中から、作品を抜粋して掲載します。
残念ながらすべてを掲載することはできませんでしたが、こうして一年を振り返ってみますと、季節によって色々な植物との出会いがあったと改めて感じます。ひとつひとつの花の表情や枝ぶり、色彩にも思いを巡らせ、語らい、植物から学ぶことも多かったです。
こちらの教室も新たな仲間を迎え、静かな大人の活気が溢れてきました。また、この春、大学を卒業して間もなく社会人一年生となるMaoさんは「こども教室」の修了生です。ちょっと感慨深いものがあります。
<梅 カーネーションドラセナ・コンシンネ>
<万作 鉄砲百合 レザーファン>
万作(まんさく)は、満作と書くこともありますが、だいたい1月の中旬頃から3月にかけて花が咲きます。昨年、3月初めに鎌倉を訪ねた時に咲いていたのを思い出しました。
この日の花材は、いつもの黄色ではなく赤い花びらがまるで踊っているかのようにヒラヒラとしていました。調べてみたら、春に他の花に先駆けて咲くので”まず咲く花”、それが次第に”まんさく”に変化していったらしいとのことです。また、花がたくさんつくので「豊年満作」から命名されたとも。なんとなく、縁起がよさそうです。
<猫柳 ラッパ水仙 鳴子百合>
<こでまり ダッチアイリス>
こでまりの枝が優雅に春の風に揺れる様子をイメージしていけました。花型にこだわらずに、こでまりの枝ぶりを生かして、大きな作品となりましたが、Kazukoさんらしさが随所に感じられ、勢いがあると思います。
特にこの時期、北国では滑って転ばないように足元に注意しながら肩をすぼめて歩くことが多いのですが、こんな作品を見るとスカッとしていい気持になります。
しばらくは寒い日が続くでしょうが、それも楽しみましょう!