<2022年度>白石教室フォトギャラリー

<2023.1.7>

季節の行事を楽しく飾る『お正月の祝い花』

 お正月のおめでたい時に欠かせない樹木と言えば、真っ先に思い浮かぶのは松(マツ)です。門松(かどまつ)を、知っているでしょう。日本古来の行事として、若松(ワカマツ)、小松(コマツ)、大王松(ダイオウマツまたはダイオウショウ)などの松を家に飾るのは、松を依り代(よりしろ)として自分たちの先祖である年神様を出迎えるためと言われています。

 それから「松竹梅(しょうちくばい)」という言葉をどこかで聞いたことがありますか? 元々は中国の画題(がだい・絵のテーマ)のようです。お祝いの席やお料理のランクに使用されています。本来、植物に優劣の差はないのですが、いつの頃からか松が最上級というふうに思われています。 

   花材/小松(コマツ) カーネーション スプレーカーネーション スプレーマム ヒペリカム 水引など  

<2022.12.10>

植物の特長を知る⑤ 松(マツ)の天然分布は北半球に約100種類

 みんなが良く知っている松(マツ)について、改めて考えてみました。たぶん松を見たことがないという人はいないと思います。それほど日本では人々の生活の中に溶け込んでいる樹木です。

 教室でみんなに聞いてみました。

 「名前を知っている松はありますか?」すると誰かが応えました。「エゾ松!」「赤松(アカマツ)!」 その通りです。他にもトドマツやハイマツ、ゴヨウマツ、カラマツなどたくさんの種類があります。特徴の一つは、カラマツだけは落葉樹(らくようじゅ)で秋になると葉が散りますが、他の松は冬でも緑の葉をつけたままの常緑樹(じょうりょくじゅ)ということです。クリスマスツリーを思い浮かべるとよくわかると思います。

   花材/松(マツ) 松かさ(マツボックリ) ウッドプレート(大・小) リボン オーナメントなど 

<2022.11.12>

植物の特長を知る④ 枯れもの(かれもの)や蔓もの(つるもの)をいける

 柳巻きツル(ヤナギマキヅル)は、乾燥素材です。多種多様な乾燥素材は、いけばなの花材としてよく使われます。乾燥素材とは、単に植物そのものを乾燥させたものもありますが、薬品などを使用して植物を漂白したり着色したりして乾燥させたものが販売されています。

 さて先月(10月)、トウキビをいけた時に『実もの(みもの)』のお話しをしました。例えば、柿や栗はもちろんのこと、果物ではないナナカマドの赤い実や実付きの木瓜(ボケ)など、花が散った後に実(種)が付いている植物をいける時に『実もの』と呼ぶよというお話しです。同じように、乾燥素材のことは『枯れもの(かれもの)』と言います。ブドウやコクワなどの蔓性(つるせい)植物のことは『蔓もの』と言います。

   花材/柳巻き蔓(ヤナギマキヅル) 星葉蘭(ホシハラン) ガーベラ 

<2022.10.22>

「実もの」の季節と言ったら、それは勿論『秋』

 当初の予定では、10月は白石東地区センターの文化祭に作品を出品して発表会の予定でしたが、コロナ禍の影響で文化祭が中止となりました。ちょっとがっかりしましたが、次の機会まで力を蓄えておきましょう。そこで、花材を色々考えた末に、これまで教室ではあまり使用したことのないトウキビにしました。秋は収穫の季節です。お米や果物をはじめ多くの農作物(葉物は除く)が実りの季節を迎えます。いけばなも色々な実ものを楽しむことができますよ。

   花材①/トウキビ ガーベラ 青ドラセナ or ヒペリカム or レザーファン 

  花材②/リンドウ ガーベラ レザーファン

<2022.9.10>

日本古来からの伝承・・・お月見といけばな

2022/9/10。2022年の中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)は、ちょうど教室が行われた9月10日でした。そこで、古くからの慣習として馴染みのある『お月見』といけばなについて考えてみました。もともとは、ひな祭りや端午の節句、七夕と同じように平安時代に中国から伝わり、それが長い年月をかけて次第に変化しながら日本の文化として今日に至ったようです。

雅な人々が夜空の月を眺めながら和歌を詠む光景を思い浮かべると、何と優雅でロマンティックなことでしょう。おそらくそこには風に揺れるススキがあり虫の音が聞こえたに違いありません。あぁー、風流ですね。時間に追われるような忙しい日々を過ごす現代人にとってはスローモーションのような時の流れに感じます。

   花材/矢羽根薄(ヤバネススキ)ガーベラ 姫ひまわり ソケイ 

<2022.8.6>

もっとオシャレに『夏をいける!』

 急に暑くなったり強い雨が降ったりと不安定な気候の今年の夏です。報道では、大きな災害が発生した地域もあり心が痛みます。おかげさまで札幌はまずまずのお天気で、教室を受講のみなさんは楽しい夏休みを過ごされていることと思います。

 さて、今回は、日常の暮らしの中にちょっと気取って素敵な装いのいけばなです。葉の幅が5mm位の細くて草丈の長い糸薄(イトススキ)を加えて、涼しさを演出してみました。それぞれ素敵な作品に仕上がりました。愉しんでいただけましたでしょうか?

   花材①/バラ(白) トルコ桔梗 アイビー 糸薄(イトススキ)

   花材②/バラ(黄) 姫ひまわり アイビー 糸薄(イトススキ)

<2022.7.2>

ダイナミックかつ繊細(せんさい)にいける!

 「夏のお花と言えば、知っているお花はありますか?」と問いかけてみました。一瞬、ウーゥンと考えた後、みなさんが答えてくれたのは、ライラック、ウツギ、バラ、ラベンダー・・・などです。7月の札幌は、公園や街路樹の下など名前はわからなくても色々な花が一斉に咲いていますので時間に余裕がある時はよく見てくださいね。

 さて、夏の花を一つ上げるとすれば私は『ひまわり』です。ひまわり=太陽。それほどに強烈な印象の花です。勢いがあり元気があり夏の太陽がとても良く似合う花です。このヒマワリを花材に「留め」のお稽古をしました。器は剣山などの花留が使用できない花器ですから技術が必要です。腕の見せどころですね。あなたは自分の思った位置にヒマワリを固定することができましたか?

   花材/向日葵(ヒマワリ) レースフラワー モンステラ   

<2022.6.18>

植物の特長を知る② 茴香(ウイキョウ)

 昔からの伝統的なハーブ(種子は香辛料として英語のフェンネル・シードの名で販売している)のひとつ。

ちょうど『スィートフェンネル』というおやつのような商品が手に入りましたので、みなさんに紹介しました。ウイキョウの種子にお砂糖をコーティングして食べやすくしたものです。

 さて、ウイキョウは黄色の小さな花を茎の先端に傘のようにたくさん咲かせます。セリ科の仲間の多くは爽やかな香りが特長ですが、このウイキョウも同じで漢方薬のような少し甘いような苦みがあるような独特な香りが特長です。外出から戻ると部屋の中にいけているだけで強い香りがします。私は、香りを嗅ぐだけで身体に良さそうな気がして好きな植物ですが、苦手な人もいるようです。

あなたはどうですか?

   花材①/茴香(ウイキョウ) アスター(エゾギク) クッカバラ 

   花材②/茴香(ウイキョウ) スプレーカーネーション クッカバラ

<2022.5.28>

植物から感じる季節の移ろいと年中行事(ねんちゅうぎょうじ)

植物の特長を知る① 花菖蒲(ハナショウブ)

 いかにも五月に相応しい季節感のあるお花が手に入りました。

花菖蒲(ハナショウブ)です。真っ直ぐで素直な伸び伸びとした姿が特長です。『こどもの日』は、すでに過ぎてしまいましたが、まだ五月のうちですからお家に飾って少しの間は楽しむことができると思います。ちょうどよい機会ですから日本に昔から伝わる行事のお話しもしました。『五節句(ごせっく)』です。江戸時代から今日まで何百年もの間、途切れることなく代々継承されてきた行事にはきっと大きな意味があるはずで、人々の願いや思い、優しさが込められていると思いました。

   花材/花菖蒲(ハナショウブ) 撫子(ナデシコ) 擬宝珠(ギボウシ) 

<2022.4.16>

新年度スタート! 春の芽出しの木々をいけてみよう

 新しい年度が始まりました。季節はすっかり春です。

明るく楽しいお花にしようと、爽やかなミントグリーンの葉が美しいキバコデマリを主材にした「ひらくかたち」のお稽古です。枝ものですから花材の整理が大切です。どの枝をどの位置にいけるか考えながら小枝を切り分けていく作業が重要です。太くて堅いところは切ることもなかなか困難ですが、みんな頑張りました。ゆったりと伸びやかにいけられています。堂々とした作品になりました。

   花材①/キバコデマリ(黄葉こでまり) ガーベラ タマシダ 

   花材②/キバコデマリ(黄葉こでまり) ガーベラ タマシダ クリスマスローズ