日本に伝承されている古式ゆかしき行事のひとつは『ひな祭り』です。現在ではあまり使われることが無くなった『年中行事(ねんちゅうぎょうじ)』という言葉ですが、『五節句(ごせっく)』とともに、その意味合いなどもお話ししました。
こどもたちが健やかに成長してほしいと願う心は、今も昔も変わりありません。
「かたむけるかたち」は、もっとも基本的な花型のひとつです。「たてるかたち」に比較すると主枝を傾ける範囲が広いので位置づけに戸惑います。反面、その空間を自身の考えで自由に表現することができます。
今回は、盤と瓶に同じ花型をいけて、その雰囲気の違いなどを感じてもらいました。また、瓶は剣山を使用できないため、まずは枝を留める技術を理解してもらえるように主眼をおきお稽古しました。
彩りや色合わせにより、見る人の心に及ぼす作用などについてお話ししました。実技ではカーネーションと孔雀草を各色用意して、花材の取合せを各自が自分で考える難しさと楽しさを体験してもらいました。