昨年から続くコロナ禍のため、当教室の活動は大きく制限されました。自治体からの要請や会場などの制約があり予定通りに教室を開催できませんでした。感染防止や安全を第一に考え日程を変更しながら行っています。
その中で「季節の行事をいけるいけばな」は、みなさんが楽しみにしているテーマです。とかく沈みがちになる気持ちを少しでも明るく楽しく生活できるようにいけばなが心の栄養になるといいですね。今回は、伝統を大切にするいけばなですが、アイディアや工夫を凝らし現代のライフスタイルを楽しく豊かに過ごせるような作品をと考えました。
花材①/カーネーション ガーベラ カーネーション ヒペリカム ドラセナサンデリアーナ セッカンスギ
花材①/カーネーション バラ カーネーション ヒペリカム 丸葉ルスカス セッカンスギ
花瓶(かへい)にお花をいける技術を学び、お稽古しました。瓶に枝を留める技術は、何度も繰り返しお稽古することで知らず知らずのうちに上手にできるようになります。思い通りのところに枝を留めたりためたりするのは至難の業ですが、伝承されている技術と知識を体験できたと思います。
可愛らしい仲間が増えました。初めてのいけばな体験はいかがでしたか? 楽しくできるように色々と工夫して行っていきますので、これからどうぞよろしくお願いいたします。
花材①/フェイジョア トルコギキョウ レザーファン
花材②/ユーカリ カーネーション レザーファン
花材③/スナップドラゴン カーネーション レザーファン
花材④/雪柳(ユキヤナギ) 紫陽花(アジサイ)
いけばなをいける時に、通常まず初めに考えるのは、何処にお花を飾るかということです。そこにどれくらいの空間があるのか、高さや横幅、奥行きなどを念頭に置いて、花器や花材を決めます。色々な花型を習得していると、飾るスペースの条件に合わせて自由に考えることができます。
花材①/スナップ・ドラゴン ガーベラ レザーファン
花材②/石化エニシダ バラ
アレカヤシ。まるで大型の鳥の羽のような形で、優雅にゆらゆらと揺れる姿が美しい葉です。この特徴を捉えて「ひらくかたち」のお稽古をしました。ヤシ科の仲間では、最もよくいけばなの花材として使用します。
マダガスカルやアフリカが原産といわれている熱帯や亜熱帯の植物です。
葉が混みあうと見栄えが悪いばかりではなく、風通しが悪くなり美しさが損なわれますので葉が重なる時は注意します。さらに、葉がお行儀よく単調な場合は、ひと手間加えてしなやかな動きをつけるとカッコイイ作品になりますよ。
花材/アレカヤシ ヒマワリ ワックスフラワー
茎の動きがとても面白い丹頂アリウムが主材です。アリウムは、ネギの仲間です。ネギというのは、どこの家庭の冷蔵庫にもある食用のネギのことです。刻んで薬味にしたり鍋物に入れたりする食卓のお馴染みの野菜です。このネギの花がネギ坊主です。よく見ると、6枚の花びらがある小さな花が集まって球のようになり開花します。丸々とした形が名前の由来だと思います。ネギは観賞用には使用しませんが、園芸用に栽培されたアリウムの切り口の匂いをかぐと、確かにネギの匂いと同じです。みんなで試しに匂いをかいでみました。
作品をいけ終えた後は、お花屋さんから取り寄せた姫蒲(ヒメガマ)について学びました。蒲(ガマ)は、昔々から日本にある水辺の植物です。
花材/丹頂アリウム(タンチョウアリウム) カラー 斑入り青木(フイリアオキ)
当教室の新年度を向かえました。今年度もこれまでと同様に「いけばなの基本」を大切にしながらも新しい試み、新たな学びができるように取り組んでいきたいと思います。
そこで、テーマとなる何か良い花材が手に入らないかと思案していたところ、お花屋さんからゼンマイが手に入りました。早速、取り合わせを考えて、これまでにお稽古した花型をもとに少し発展させて、自然の景観をいけばなとして表現してみました。パセリは下草的に表現するため八百屋さんで購入しました。
花材/オクロレウカ ゼンマイ 都忘れ(ミヤコワスレ) パセリ
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